測定項目

測定回数の表の各項目には専門用語が使われています。専門用語は専門家以外の方にはわかりにくいので、以下に簡単な解説をつけました。詳細な説明はモニタリングデータに掲載されている測定方法(PDFファイル)をご参照ください。

項目単位説明
Time 採水の年度です。
Station 採水地点番号です。位置は「調査地点」を参照してください。 なお位置の確定には、1994年以降は、GPS(船舶用衛星航法) を使用しています。
Depthm採水地点において測深錘を使って測定した値です。
Sonar Depthm採水地点におけるソナーによる水深測定値です。
Transparencycm透明度板を水中に沈め、周囲と区別できなくなる深度が透明度です。
E.C.mS/cm電気伝導度を表します。電気を通すほど、水中のイオン、 溶解物質が多いことになります。
W.Temp.°C水深ごとの水温です。水面(0m)から湖底まで1mごとに測定しました。
Air.Temp.°C採水地点における気温です。
D.O.mg/l溶存酸素の値です。水中に溶けている酸素の量です。水面(0m)から 湖底まで1mごとに測定しました。
PARlux (1981-06-08以前)、μmol-photon/m2/s (1981-06-24以降)光強度です。水面(0m)から湖底まで1mごとに測定しました (水面にあたる光がどこまで届いているかを表します。 光合成のできる水深を求める上で重要な数値です)。
pH 水素イオン濃度の値です。水面(0m)から湖底まで1mごとに測定しました。 7が中性、7以下は酸性、7以上はアルカリ性を表します。
PO4-Pμg/lリン酸態リンの濃度です。リン酸イオン中のリンの濃度を表します(生活排水や 化学肥料に多く由来します)。
DTPμg/l溶存態全リン濃度のことです。濾過水中のリン酸(無機態)及び有機態リンの 濃度を表します。
T-Pμg/l全リン濃度です。リン酸イオン(無機態)、溶存有機態リン、懸濁態リン の和の濃度を表します。
T-Nμg/l全窒素濃度です。湖水中にある分子状窒素(N2)を 除く窒素化合物(懸濁態を含む)を表します。
NH4-Nμg/lアンモニア態窒素濃度です。
NO2-Nμg/l亜硝酸態窒素濃度です。硝酸イオンの還元、アンモニアの酸化によって生じます。
NO3-Nμg/l硝酸態窒素濃度です。農耕地を流れる川などで、酸素の多いきれいな水ではこの 成分の割合が多いことがあります。一見きれいに見えても窒素の汚染があると 下流の湖沼の富栄養化を進めます。
DONμg/l溶存態有機体窒素濃度です。濾過水中にあるアミノ酸、蛋白質として存在する 窒素です。
DTNμg/l溶存態全窒素濃度です。濾過水中にある分子状窒素(N2) を除く窒素化合物を表します。
D-CODmg/l溶存態化学的酸素要求量のことです。溶解性物質で過マンガン酸カリウムで酸化 される物質濃度を、消費する酸素量で表したものです。
T-CODmg/l化学的酸素要求量のことです。
Chlorophyl-aμg/lクロロフィル-a(葉緑素)濃度です。植物プランクトン量の指標になります。
Phycocyaninμg/lフィコシアニン濃度です。フィコシアニンは藻類中の青緑色の色素です。 藍藻類、紅藻類、クリプト藻類にふくまれます。
Phaeophytinμg/lフィオフィチン(分解した色素)濃度です。藻類量を表す指標です。
Suspended Solidmg/l浮遊物質として水中に縣濁している物質の濃度です。
POCmg/l縣濁態有機炭素濃度です。溶解している有機炭素をDOC(溶存態有機炭素)と いいます。
PONμg/l縣濁態有機窒素濃度です。溶解している有機窒素をDON(溶存態有機窒素)といいます。
C/N CN比ともいいます。縣濁物質の中の炭素と窒素の比です。
Heterotrophic
Bacteria
MPN/ml従属栄養細菌数です。(細菌数の計数法のひとつです)
Total Bacteriacells/ml全細菌数です。
Gross ProductiongO2/m3/day
gC/m2/day
(1981以降)
総生産量のことです。1立方m、一日あたり何グラムの酸素を生産するか、 1立方m、一日あたり何グラムの炭素を生産するかを表します。
Net ProductiongO2/m3/day
gC/m2/day
(1981以降)
純生産量のことです。
RespirationgO2/m3/day
gC/m2/day
(1981以降)
呼吸速度を表します。