ご利用上の注意
本サイトをご利用するにあたっては次の事項を参考にしてください。
- 過度の人体への紫外線照射は皮膚などに悪影響があります。しかし同時に、適度な日光浴によって、人は人体に不可欠なビタミンDを屋外活動によって無意識のうち取り込んでいます。このことによって人々は長い歴史の中で多くの恩恵にあずかってきました。このサイトで提供する情報は、屋外活動をして、紫外線の害が及ばない時間を示し、その間どのくらいのビタミンDを生成することができるのか、を判断する「時間の目安」となるものです。紫外線が強い場合でも短時間の照射は皮膚への影響は少なく、有効にビタミンDを体内に取り込むことができます。また、比較的紫外線が弱いときには、むしろ積極的に屋外に出て活動することが、ビタミンD不足によるに骨粗鬆症などの疾患の予防につながると考えられます。このサイトを利用して自分たちが住んでいる地域、または活動の場所とこのサイトの観測局の場所、および、天候を加味して、うまく紫外線と付き合うことをお勧めします。ビタミンDの必要摂取量を、成人を対象に一日で15µgとし、そのうち約5µgを食物から摂取することとしていますが、残りの10µgを紫外線から体内に取り込むことを念頭にして利用してください。一般に18才以下では一日当たりのビタミンDの必要量は成人のそれよりはそれより少ないと考えられます。(以上「必要なビタミンD量」参照)。
- このサイトでは、平均的な日本人の肌(SPT : Ⅲ)を想定し、解析したデータを提供しています。自分のSPTを表1「スキンタイプ」から判断し、サイトで示された照射時間に表1で示された補正係数を乗じて判断してください。また、皮膚でのビタミンDの生成は年齢に依存し、若年ほど効率的であるとの報告があります。なお、スキンタイプとは異なって、敏感に紫外線の影響を受ける方がおられます。その方は特に注意が必要です(「日本人のスキンタイプ」参照)。
- ここでは最少紅斑紫外線量(MED: 数時間後に皮膚がひりひりし、赤くなる有害な最少の紫外線量のこと)に至らない日光照射時間を無害としています(「有害となる紫外線」参照)。紫外線の皮膚への影響は、照射する皮膚の部位に限られ、MEDは露出する肌の面積には依存しません。一方、体内(表皮内)でのビタミンD生成量は露出した面積にほぼ比例します。したがって露出面積が広いほど害は少なく、ビタミンDは多く生成されることになります。夏季においてはなるべく半そで、半ズボンなどの着用によって短時間に必要なビタミンDを得ることができ、効果的です。水着など着用し、日中の夏の海水浴などでは数分で十分なビタミンDが得られます。逆に、長時間の海水浴などではしっかりとした紫外線防御の対策が必要になります。
- 有害となる紅斑紫外線はUV-Bに多く含まれていて、その多くは天空からやってきます。したがって、直接太陽に当たらなくてもビタミンD生成の効果があります。なお、UV-AはUV-Bに比較して太陽から直接やってくる成分が卓越します。またUV-Bはガラスなど多くの物質を通しませんが、UV-Aはガラスなどの物質を透過するので注意が必要です。また、UV-Aは一時的に皮膚を黒化する成分が多く含まれています。その場合比較的短時間(1日程度)で復元しますが、UV-Aを繰り返し長時間・大量に浴びると、慢性的な障害が発生する場合があります。
- このサイトの情報は、山岳などの高地、雪面上、または反射率の高い砂地の地面反射による紫外線量の増加は考慮されていません。
- 冬季など紫外線が不足する場合は、魚など食事からビタミンDを積極的に摂取することが必要です。屋外活動がなく、また食事からの摂取が困難な場合は、必要量のサプリメントの摂取も考慮する必要があります(「食物からのビタミンDの摂取について」参照)。
- くわしくはこのサイトの「解説」を参照してください。このサイトは最近の最も信頼できると思われる知見を利用した結果に基づいて構築されたものです。人体の健康について保証するものではありません。