GEDから公開されているデータを、時系列プロットや散布図などの形式で簡単に可視化することができます。また、船舶などの移動体観測の場合は、マップ上にパラメータの変動をプロットすることができます。
この解析では、Thoning et al. (1989) の指数関数的周期フィルタを用いてFFT(高速フーリエ変換)解析を行うことで、短周期変化を取り除いた長周期の変動(トレンド)を計算することができます。時系列データを指定のフォーマットで入力すると、解析結果がグラフまたはトレンドを表す式の各係数として出力されます。
任意の大気塊の移動軌跡(流跡線)を風向・風速などの気象データに基づいてシミュレーションします。また、波照間ステーションと落石岬ステーションを起点に計算した10日間の後方流跡線や、各ステーションで観測されたCO2濃度と後方流跡線(5日間)の変化(アニメーション)を表示できます。
フットプリント計算では、ある地点に到達した粒子が地上付近のどの領域にどのくらい滞留していたかと、ある地点を起点に放出された粒子がどう拡散されたかの2種類の分布を、任意の複数の日時・場所について計算できます。計算には、ラグランジュ粒子散布プログラムFLEXCPPを使用しています。また、波照間ステーションと落石岬ステーションから10000個のラグランジュ粒子を散布したときの10日間の後方流跡線のフットプリントを表示できます。