在インド日本国大使館(ニューデリー)のPM2.5等の観測

国立環境研究所(NIES)とインド・アーリヤバタ観測科学研究所(ARIES)は、2022年4月から開始した共同研究の一環として、2022年12月下旬から在インド日本国大使館の屋上で大気中PM2.5微小粒子状物質等の大気汚染物質の計測を行い、その濃度データを発信しています。

観測地点 (緯度:28.5901 経度:77.1884)

リアルタイムデータ

表示したい化合物を以下から選択してください。

時系列プロット

全観測期間の日平均値

ここでは、全観測期間の日平均値をダウンロードすることができます。
期間 日平均値

濃度の平均値

平均値 1日 7日 30日 365日 最終更新日

在インド米国大使館におけるPM2.5測定データとの比較

在インド米国大使館における測定値データについて

出典 : AirNow Department of State
AirNow DOSは、米国国務省が米国環境保護庁と提携して、世界中の米国大使館・領事館から大気質モニタリングデータを収集して海外の米軍関係者や市民への情報提供を行っています。

過去1年間のPM2.5濃度(時間値)

在インド日米大使館における過去1年間の PM2.5 濃度(時間値)

過去1ケ月のPM2.5濃度(時間値)

在インド日米大使館における過去1ケ月の PM2.5 濃度(時間値)

過去1週間のPM2.5濃度(時間値)

在インド日米大使館における過去1週間の PM2.5 濃度(時間値)

技術情報

PM2.5計測の詳細とセンサ開発の経緯

PM2.5の計測は、松見豊・名古屋大学名誉教授(宇宙地球環境研究所)中山智喜・長崎大学准教授(環境科学部)が、パナソニック・ライフソリューションズ社(旧:パナソニック・エコソリューションズ社)と共同開発したセンサを用いて行なっています。本センサは小型で消費電力が少ないため、インフラが不安定な場所での使用が比較的容易です。詳しい情報はこちらをご参照ください。

参考文献

Tomoki Nakayama, Yutaka Matsumi, Keiko Kawahito & Yoshifumi Watabe (2018) Development and evaluation of a palm-sized optical PM2.5 sensor, Aerosol Science and Technology, 52:1, 2-12, DOI: 10.1080/02786826.2017.1375078

O3計測の詳細

オゾン(O3)は、アルファセンス社のOXセンサ(OX-B431)とNO2センサ(NO2-B43F)による計測データを用いて算出されています。OXセンサはオゾンとNO2の両方に感度があるため、OXセンサとNO2センサの差分を取ることでオゾン濃度を算出しています。(参考:Alphasense JapanのWebサイト

データについて – 必ずお読みください –

・測定センサについて:

観測に用いているセンサは、いわゆる「小型センサ」もしくは「低コストセンサ」と呼ばれる技術であり、日本国・環境省が大気汚染常時監視測定局で用いているPM2.5の測定方法とは異なります。基本性能を十分に評価し、常にデータを検証・精査しつつ使用していますが、国の公定法及び等価法ではありません。

・データについて:

データは、測定機の故障、電力供給の不足等により異常値を示すことがあります。本ページで公表しているデータは速報値であり、後の検証や精査を経て、データが修正されることがあります。

・著作権について:

本ページに記載されている内容の著作権は、国立環境研究所(NIES)及びインド・アーリヤバタ観測科学研究所(ARIES)に帰属します。図やデータを利用される際は、本ページを明示し、引用してください。

・AirNowデータの利用について:

謝辞 : AirNow, U.S. Environmental Protection Agency
AirNowのデータは、公式に提出および認証されたデータを EPA AQS(大気質システム)に記録するために組織が使用する品質保証手続きを通じて完全に検証および確認されていないため、規制、ガイダンス、またはその他の機関の決定や立場の策定や支持に使用することはできません。