熱帯林生態系の解明(1996年度~1998年度)
"Shorea curtisii"で開発した超多型DNAマーカーであるマイクロサテライトマーカーを用いてマレー半島 セマンゴック丘陵フタバガキ科林内にある"Shorea curtisii"の全個体の分析を行い、遺伝的多様性の調査を行った。またそれぞれのマイクロサテライトマーカーの多型性の程度も明らかにした。またShorea curtisiiで開発したマイクロサテライトマーカーをフタバガキ科10属30種において使用可能かどうかの調査を行った。その結果、フタバガキ科ほとんどの種で"Shorea curtisii"で開発したマイクロサテライトマーカーが使用できることが明らかになった。開発したマイクロサテライトマーカーでセマンゴックの"Shorea curtisii"の天然林及び択伐林でそれぞれで複数個体の 他殖率の調査を行った。その結果、択抜の影響による外交配率の違いが観察された。