温暖化影響モニタリング(高山帯)

涸沢の朝 7月29日5時30分撮影

地球環境研究センターでは、高山帯における温暖化の影響を把握するため、長期にわたる継続的なモニタリングを開始しました。 2009年度から開始した試行撮影により、融雪時期をはじめ、高山植物の展葉開始や紅葉のピークなどをカメラ画像から自動的に求める手法の開発を行ってきました。さらに、厳しい環境下でも支障なく自動撮影できるカメラの開発も終了しました。今後はさまざまな高山帯へ展開することにより、世界にも類を見ない高山帯のモニタリングが実現すると期待されます。

他方、これら写真を見ることにより、日本の高山帯の優れた自然環境を通年にわたり観察できます。四季折々の高山帯の自然環境の変化をほぼリアルタイムで観測できるだけでなく、将来は過去との厳密な比較も可能になります。このような記録は非常に貴重であり、今後の地球温暖化の影響を評価するツールとして期待されています。

目的

温暖化に対する高山帯の生態系の脆弱性は、気候変動に関する政府間パネル(IPCC)でも指摘されるなど、モニタリングの必要性は世界的な共通認識となっています。そこで国立環境研究所地球環境研究センターでは、日本国内の高山帯を対象とし、積雪・融雪時期や植物の活動を把握するための定点撮影と、航空写真の解析を通じた高山帯の長期変化の抽出、の2つのテーマによる高山帯のモニタリングを開始しました。

概要

カメラを同じ位置に設置して撮影を継続することで、積雪・融雪時期、場所による速度の違いを捉えると共に、そこに生育している植物が葉を展開する時期や紅葉する時期を特定することができます。これを長期間継続することにより、植物の気象応答や分布の変化を把握できると期待されます。そこで山小屋の協力により定点カメラの設置を進めています。

最新モニタリング画像

サムネイルをクリックすると各観測サイトの最新の画像と連続撮影画像がご覧いただけます。なお、積雪期間(11月〜6月)は、リアルタイム画像の配信を停止しているサイトがあります。

  • :リアルタイム画像提供中の観測サイト
  • :オフライン観測サイト

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