北太平洋海域での二酸化炭素フラックスを測定するため、海運会社の協力を得て観測機器を商船に搭載し1995年から観測を継続しています。1995年から1999年まで協力を得たカナダのSeabord International Shipping Co.所属M/S Skaugran号は、バンクーバー・日本間を運航する材木貨物船で、復路は米国西海岸経由のことが多く、6~7週間周期の運航によって年8~9往復分の観測ができました。その観測範囲は、北緯34°以北の北太平洋海域をカバーし(下図)、4年間の平均月別海洋表層二酸化炭素分圧(pCO2)の分布が得られました(成果参照)。