観測内容

現在、両ステーションでは、二酸化炭素・メタン・一酸化二窒素などの温室効果ガスのほか、観測大気の起源を推定するための指標因子として、大気汚染ガスや気象要素などを観測しています。 両ステーションで得られた観測データは、専用回線を経てつくばの地球環境研究センターに送られます。

波照間・落石岬ステーションにおける観測項目

観測項目 検出方式 備考
自動連続観測 二酸化炭素(CO2 非分散型赤外分析計(ND-IR) 標準ガス4本
メタン(CH4 ガスクロマトグラフ-FID(GC-FID) 標準ガス3本
一酸化二窒素(N2O) ガスクロマトグラフ-ECD(GC-ECD) 標準ガス3本
一酸化炭素(CO) ガスクロマトグラフ-水銀還元法(GC-RGD) 標準ガス4本(落石:3)
水素(H2 ガスクロマトグラフ-水銀還元法(GC-RGD) 標準ガス4本(落石:3)
酸素窒素比(O2/N2 ガスクロマトグラフ-TCD(GC-TCD) 標準ガス1本
窒素酸化物(NOx) 化学発光法 標準ガス1本
硫黄酸化物(SOx) 紫外蛍光法 標準ガス1本
オゾン(O3 紫外線吸収法 波照間は14.4m
ハロカーボン類 ガスクロマトグラフ-質量分析法(GC-MS) 標準ガス1本
エアロゾル β線吸収方式
エアロゾル(炭素粒子) 光量反射方式
気象要素 風向・風速 矢羽風車式 塔上
温度 測温抵抗体 高度別
湿度 静電容量式 露場・局舎
全天日射量 熱電堆式 局舎上
A領域B領域紫外線量 紫外分光放線計 局舎上
降水量 転倒桝式 露場・局舎上
気圧 シリコン式静電容量絶対圧センサ 局舎外・内
ボトルサンプリング 酸素窒素比測定用 自動(4日に一度サンプリング)
14C測定用 自動(4日に一度サンプリング)・イベントサンプリング

【凡例】波:波照間、落:落石岬、◯:計測中(試験計測含む)、ー:未計測(2024年2月現在)