GEMS/Water St. No.080021
吉野川ステーション(高瀬地点)
カテゴリー:トレンド(水質傾向)
徳島県立保健製薬環境センター
(徳島県徳島市新蔵町3丁目80)
吉野川は「四国三郎」と呼ばれ、日本の三大河川に数えられており、県内最大の一級河川である。 その源を高知県と愛媛県の県境にある瓶ヶ森に発し、早明浦ダム、池田ダムを経て徳島平野を貫流し、旧吉野川を分流しつつ紀伊水道に流入する。 本川の大川橋上流はAA類型、下流はA類型となっており、全区間でBODの環境基準は達成しており、良好な水質を維持している。
高瀬は、吉野川の河口(徳島市)から約18km上流にあり、全長522m、幅4mの橋である。 周辺は田畑で大きな工場はなく、高瀬橋の約3km下流に固定堰である第十堰がある。 国土交通省の水位観測所があり、流量のデータを提供してもらっている。 ここはまた、国土交通省の観測基準点でA類型になっている。
毎月1回、日時は不定期。
国土交通省の水位観測地点付近(流心付近)から、表層水をバケツですくいとる。
pH,流量,透明度,アルカリ度,電気伝導度,溶存酸素,水温,SS, 溶存リン,総リン,アンモニア,硝酸イオン+亜硝酸イオン,溶存マグネシウム,溶存ナトリウム,溶存カルシウム,溶存カリウム,溶存塩化物イオン,硫酸イオン,反応性ケイ素,BOD, COD, 総大腸菌数,糞便性大腸菌数,溶存アルミニウム,総アルミニウム,溶存カドミウム,総カドミウム,溶存クロム,総クロム,溶存銅,総銅,溶存鉄,総鉄,溶存鉛,総鉛,溶存マンガン,総マンガン,溶存ニッケル,総ニッケル,溶存亜鉛,総亜鉛
河川類型Aの基準は十分に達成されており、清澄な状態で推移している。
吉野川上流部において、ダムによる発電、香川用水やかんがい用水の取水が行われている。また、第十堰において、徳島市上水道の取水(右岸)と旧吉野川への分水(左岸、第十樋門)が行われている。
吉野川上流域は山地渓谷の景観を呈しており、中流域は吉野川の扇状地を中心とした 平野が広がった農村地帯である。下流域は工場や人家が多く点在して市街化が進行しており、吉野川河口部には広大な干潟が広がっている。