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■担当機関 |
札幌市水道局
(札幌市中央区大通東11) |
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ステーション名 |
豊平川 |
ステーション番号 |
080001 |
観測開始日 |
1943年9月1日 |
位 置 |
北海道札幌市白川
北緯:42度57分48秒
東経:141度16分22秒 |
標 高 |
149.5m |
川 幅 |
44.0m |
平均水深 |
5.5m |
流 量 |
22m3/s |
全流域面積 |
1,200km2 |
上流流域面積 |
621km2 |
環境基準類型 |
河川 |
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■豊平川について |
豊平川はその水源を札幌市と千歳市の境界に位置する小漁岳(1,235m)に発し、豊平峡を下り、定山渓温泉、簾舞、札幌市街を経て石狩川へと注いる。流路延長72.5kmで石狩川支流中5番目に長い河川で、都市河川には珍しく急勾配であり、降雨による水質変動も急激に起こるのが特徴の一つで、暴れ川として数々の氾濫を記録している。
豊平川上流には、豊平峡ダムと定山渓ダムがある。どちらも緑豊かな支笏洞爺国立公園内にあり、大規模な汚染源は少なく、恵まれた水環境にあるといえる。水温や濁度等は季節的な変動が見られるが、水量の面では冬の多量の降雪により水源のダムには夏季にも雪解けの水が流入するため、安定した水量を得ている。 |
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■水質データ提供地点 |
豊平川白川は石狩川水系豊平川にあり、豊平川扇状地に広がる市街地より10数km上流部に位置し、札幌の水道水の約80%を供給している白川浄水場の取水地点である。供給したデータの採取は河川水をポンプアップして行っている。上流には、豊平峡ダム及び定山渓ダムの他に、砂防ダムとして一の沢ダム、発電調整ダムとして砥山ダム及び発電用水と水道用水の共有ダムである藻岩ダム等がある。また、数カ所の水力発電所もあり、このうち豊平峡発電所や砥山発電所の間欠運転に伴う放流水により河川水質への影響も大きい地点である。 |
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■査頻度及び観測項目 |
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測定頻度 |
観測項目 |
毎週1回 |
pH,水温,電気伝導率,アンモニア性窒素,大腸菌群,有機物(TOC) |
毎月1回 |
アルカリ度,ヒ素,マンガン |
年4回 |
塩化物イオン,フッ素,硝酸+亜硝酸態窒素,鉛、カルシウム,アルミニウム |
年2回 |
ナトリウム,銅,鉄,亜鉛,カドミウム,クロム,水銀,セレン,ベンゼン |
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■採水方法 |
河川水をポンプアップして、採水している。 |
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■水質の動向 |
上流域には鉱山が存在し,鉱山の排出水及び鉱滓の処理について水質汚濁防止法に基づき公害防止協定書を締結している,協定書には排出水の水質基準,測定場所,測定方法,測定回数等を規定している。
更に,ヒ素及びホウ素を多く含む湧き水が、水道水源の水質に影響を及ぼしている。 |
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■水質現況 |
平成18年度の豊平川白川の主な水質は以下の通り。
・pH 6.9〜7.6
・アルカリ度 15〜26mg/L
・EC 49〜223μS/cm
・アンモニア態窒素 0.02mg/L 未満
・硝酸態窒素及び亜硝酸態窒素 1mg/L未満
・大腸菌 不検出〜170MPN/100mL
・ヒ素 0.004〜0.026mg/L
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■課題等 |
豊平川上流にはヒ素、ホウ素等を含んだ湧き水の影響で、特に夏季の渇水期には、豊平川白川におけるヒ素、ホウ素の値が高くなることがある。またその他にも、下水処理水や休山中の豊羽鉱山など、水質汚濁を受ける可能性を抱えている。 |
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