GEMS/Water St. No.080020
琵琶湖ステーション(南湖地点)
カテゴリー:トレンド(水質傾向)
滋賀県琵琶湖環境科学研究センター
(滋賀県大津市柳が崎5ー34)
琵琶湖大橋より南側の南湖盆は比較的狭くて浅く、湖面積約52.5km2、最大水深約8m、平均水深約4mであり、瀬田川を通じて京都・大阪へ流下している。 なお、人工の琵琶湖疏水と宇治発電所の水力発電用水路を除けば、琵琶湖からの流出河川はこの瀬田川のみである。
月1回(他に別途調査を月1回程度実施)
水質調査船「びわかぜ」から表層水を採水用バケツで採水する。
pH,透明度,溶存酸素,DO飽和度,水温,SS,全リン,アンモニア性窒素,硝酸性窒素+亜硝酸性窒素,溶存塩化物イオン,反応性ケイ素,溶存有機炭素,BOD,クロロフィルa,大腸菌群数,糞便性大腸菌群数,総ヒ素,総ホウ素,総カドミウム,総鉛,総水銀,総セレン,ベンゼン,PCB類,COD,全有機炭素,全窒素,全亜鉛
富栄養化の指標である窒素、リンは横ばいもしくは減少傾向にあり富栄養化の進行は抑制されている。CODを指標とする有機物質汚濁による汚濁は、ここ数年、おおむね横ばい傾向にある。
・透明度:2014年度の南湖の透明度の年平均値は2013年度並みであり、近年上昇傾向にある。 ・COD:南湖の2014年度のCODを指標とする有機物質による汚濁については、2004〜2013年度の10年間の平均値と比較すると低い値であり、経年変動をみると上昇傾向にあり、近年は横ばいの傾向にある。 ・T-N:南湖の2014年度の全窒素については、2004〜2013年度の10年間の平均値と比較して少し低い値であり、2003年度以降減少傾向にある。 ・T-P:南湖の2014年度の全りんについては、2004〜2013年度の10年間の平均値並みであり、経年変動をみると減少傾向にある。
・CODは横ばい傾向で改善がみられず、またBODとの乖離現象が見られる。 ・南湖での水草の大量繁茂、在来魚の減少など生態系の変化が顕在化している。