GEMS/Water St. No.080019
琵琶湖ステーション(北湖地点)
カテゴリー:トレンド(水質傾向)
滋賀県琵琶湖環境科学研究センター
(滋賀県大津市柳が崎5ー34)
琵琶湖は滋賀県の中央に位置し、日本最大の湖である。 近畿1,450万人の水道水源であり、その他、農業用水・工業用水・水産業・観光等に利用されている。 湖盆は琵琶湖大橋により南北に分けられ、北湖盆は広くて深く、湖面積約618km2、最大水深約104m、平均水深約43mである。
月1回(他に別途調査を月1回程度実施)
水質調査船「びわかぜ」から表層水を採水用バケツで採水する。
pH,透明度,溶存酸素,DO飽和度,水温,SS,全リン,アンモニア性窒素,硝酸性窒素+亜硝酸性窒素,溶存塩化物イオン,反応性ケイ素,溶存有機炭素,BOD,クロロフィルa,大腸菌群数,糞便性大腸菌群数,溶存鉄,総鉄,溶存マンガン,総マンガン,COD,全有機炭素,全窒素
富栄養化の指標である窒素、リンは横ばいもしくは減少傾向にあり富栄養化の進行は抑制されている。CODを指標とする有機物質による汚濁は、ここ数年、おおむね横ばい傾向にある。
・ 透明度: 北湖の透明度の年平均値は2013年度並みであり、近年上昇傾向にある。 ・ COD: 北湖の2014年度のCODを指標とする有機物質による汚濁については、1997年度以降高止まり傾向が見られていたが2013年度並みであり低い値となった。 ・ T-N: 北湖の2014年度の全窒素については、2004〜2013年度の10年間の平均値と比較すると少し低い値であり、1987年度と並び最も低い値となった。経年変動では2003年度以降減少傾向にある。 ・ T-P:北湖の2014年度の全りんについては、2004〜2013年度の10年間の平均値並みであったが、近年減少傾向にある。
・CODは横ばい傾向で改善がみられず、またBODとの乖離現象が見られる。