熱帯森林生態および生物多様性の共同研究

はじめに

Pasoh Primary Forest

Pasoh Primary Forest

地球上の生物種の半数以上が生息するといわれる熱帯林地域は、世界でもっとも多様な動植物を含む生態系が作り上げられている「種の宝庫」です。しかし近年、熱帯林は急速な減少を続けています。無秩序な森林伐採はかなり抑えられたものの、プランテーション、農牧畜地域などへの土地利用の改変は現在も盛んに行われていて、熱帯林の減少に歯止めが かかりません。

この背景には急速な人口増加、貧困など社会的な問題があり、解決への道は容易ではありません。国立環境研究所では、森林総合研究所やマレーシアの研究機関、大学と共同で1990年よりパソ保護林を中心として 熱帯林の研究に取り組んできました。本共同研究では、その基礎研究を元に、これ以上の熱帯林の破壊を食い止める手法としての「持続可能な森林管理」の研究を進めています。

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