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GEMS/Waterとは

GEMS/Waterとは?

国連環境計画(UNEP)や世界保健機関(WHO)などの国際機関によって進められている、淡水水質の監視プロジェクト。地球環境監視システム(GEMS,GLOBAL ENVIRONMENT MONITORING SYSTEM)の陸水監視部門であり、全球をカバーする唯一の淡水水質監視プロジェクトです。1977年に設立され今日まで継続されています。

活動内容は?

世界中のGEMS/Water参加協力国より無償で提供される淡水水質データを蓄積しています。収集した水質データは、GEMS/Waterデータセンター (GWDC)に送られた後、データベース化されます。これらの水質データは、国連機関はもとより、各国の研究機関にも無償で提供され、施策決定や学術研究などの基礎データとして幅広く利用されています。

日本での活動は?

日本のGEMS/Water窓口となるGEMS/Waterナショナルセンターが、国立環境研究所の生物多様性領域内に置かれています(2011年度に地球環境研究センターから移管されました)。国内水質データの測定等については、国連活動の重要度を鑑み、都道府県の環境部局や地方自治体の水道局が無償で行っています。このようにして測定されたデータは、いったんナショナルセンターに集められた後、ドイツにあるGEMS/Waterデータセンター(2014年4月にカナダから移管)に送られます。
わが国は、GEMS/Water発足時から協力を継続してきました。発足当初、日本のナショナルセンターは当時の厚生省国立公衆衛生院(現厚生労働省国立保健医療科学院)に置かれ、水道局より提供された水質データを本部に送っていました。その後、1994年に都道府県環境部局の水質データ提供開始に合わせて、ナショナルセンターは国立環境研究所に移管されました。この時、国立環境研究所が独自に調査を行っていた摩周湖と霞ヶ浦の水質データの提供を始めました。
このようにして、日本国内のGEMS/Water活動は、国立環境研究所と都道府県の環境部局、地方自治体の水道局の緊密な連携によって行われています。また、データの一部は国土交通省からも提供され、国内全体の活動から見ると、関係機関は環境省、厚生労働省、国土交通省、国立保健医療科学院にも広がり、幅広い機関の協力を得て事業を推進しています。

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生物多様性領域 GEMS/Water英文(カナダ本部)