日本のGEMS/Water窓口となるGEMS/Waterナショナルセンターが、国立環境研究所の生物多様性領域内に置かれています(2011年度に地球環境研究センターから移管されました)。国内水質データの測定等については、国連活動の重要度を鑑み、都道府県の環境部局や地方自治体の水道局が無償で行っています。このようにして測定されたデータは、いったんナショナルセンターに集められた後、ドイツにあるGEMS/Waterデータセンター(2014年4月にカナダから移管)に送られます。
わが国は、GEMS/Water発足時から協力を継続してきました。発足当初、日本のナショナルセンターは当時の厚生省国立公衆衛生院(現厚生労働省国立保健医療科学院)に置かれ、水道局より提供された水質データを本部に送っていました。その後、1994年に都道府県環境部局の水質データ提供開始に合わせて、ナショナルセンターは国立環境研究所に移管されました。この時、国立環境研究所が独自に調査を行っていた摩周湖と霞ヶ浦の水質データの提供を始めました。
このようにして、日本国内のGEMS/Water活動は、国立環境研究所と都道府県の環境部局、地方自治体の水道局の緊密な連携によって行われています。また、データの一部は国土交通省からも提供され、国内全体の活動から見ると、関係機関は環境省、厚生労働省、国土交通省、国立保健医療科学院にも広がり、幅広い機関の協力を得て事業を推進しています。 |