全国土地利用データベース

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解説

北海道教育大学 旭川校 地理学教室の氷見山幸夫教授 (現北海道教育大学 名誉教授) は、
国土地理院発行の 5 万分の 1 地形図を基礎資料として、明治・大正期 (1900 年頃)、
昭和中期 (1950 年頃)、昭和末期 (1985年頃) の 3 時点の全国土地利用データを作成しました。

また、愛知大学の有薗正一郎教授は、近世末から初版地形図の測図年までに土地利用が
変化した場所を当時の史料と文献から明らかにし、近世末 (1850 年頃) の土地利用を再現しました。

氷見山教授は、これらのデータに基づいて土地利用図として可視化する 日本全国の土地利用変化表示システム LUIS (Land Use Information System) を開発し、公開しました。

LUISのデータセットは、2 kmメッシュ日本の土地利用データセット として平成13年までの間 GRID−つくば を通じて研究者や関係機関の利用に供されました。これらのデータベースを用いて作成された多くの地図の一部は「アトラス-日本列島の環境変化」(氷見山ほか編, 1995) などの文献に掲載されています。

全国土地利用データベース Web版 (LUIS Web) は、LUISデータセットを用いて作成された様々な土地利用図 (画像データ) を、Web アプリケーションとともに国立環境研究所 地球環境データベースの上で公開するものです。